新府内録 社長の窓

第42回コラム「だからこそもっと智恵とビジョンを」

パンデミック禍からはや半年余り、いつもと随分変わった2020年夏も、9月半ばを過ぎて最高気温も30℃下回るようになり、秋の気配が近づきつつある今日この頃です。

9月から仕事内容を変更したのもあり、思うところも在るせいかいつも以上、経済関係サイトを数多くかつ入念に時間掛けて閲覧するようになりました。

今回のコラムはそれらを通じて自身が感じたものを、取り巻く出来事も織り交ぜてお届け致します。
 

現在弊社は東証マザーズ上場のとある企業さまと、パートナーシップを締結して、先ずは有期のビジネスアライアンスを展開しております、と同時に初めての試みですがMAツールを駆使した、新規見込み国内企業のコンサルティング個別アプローチも行っております。

45歳のスタートアップから早5年、地方からのゼロベース起業と言う、ある意味ハンディを背負いながら、一通りの初期取り組みを経て次なるステージへ登らなければと想い、期するものがあります。

とは言え知名度も信用も乏しい全くの新興企業に、見込み先さまを如何に振り向かせて頂けるか、やはりトップのたぐいまれな魅力構築しかないと、至って考えざるを得ません。

上段構えでそのあり方を問うのでは無く、過去の失敗談や挫折経験などを赤裸々にしながら、その上で自分が何者かを明らかにし、正面から理解して頂く。

それは「自分自身の企業」であるからこそ、出来る芸当かもしれません、代々歴史のあるものであればこうは行かなかったでしょう、前列の無い創造的かつ新しいビジネスだからこそ、強力に駆動する智恵とビジョン。

最後は、畳み掛ける「パッション(情熱)」が必要になります、但し、これは新規事業の道筋が明確になった時に使う、宝刀のようなものでしょうか。
 

パンデミック禍の最中、九州最大手のファミリーレストランチェーン(企業)が、全数の30%弱にあたる200軒余りの店舗閉鎖を発表して数ヵ月。
近くにあるテナント店舗でも、営業休止にはなっているのですが、非常に気になったのは「入口に案内の貼り紙が何も無い状態」が、長らく続いている事。

地方の企業だから、あるいは地元の企業だからと言った(いわば)馴れ合いとは察したくありませんが、少々軽視に過ぎるのではと思わざるを得ません。
その告知についてはウェブに加え、必要経費として当該店舗にも掲示するのが当然と考えますが、如何でしょう。
 

ファミリーレストランと言えば、有料会員になっている都内発ファミリーレストランチェーン社長の、ロングインタビューがありまして自分も拝見致しました。

実は大手食品メーカーから転身した社長として、パンデミック禍へ凛と自分が矢面に立ち、対応していくその姿勢が大変印象的です、そしてネガティブだけでは無くポジティブに受け止めながら、防止アイテムの開発や潤沢な経営資源を生かす、新形態店舗の出店などで「攻めの経営」を維持している、トップダウンによる良好なリーダーシップとしての印象を受けます。
 

何を書きたいか、この様な非常事態だからこそ「ポジティブな智恵とビジョン&(パッション)」が必要だと言う事。

上述の社長は「全て自らの為に起こった必然性」と受け止め、極めて主体的に執り行っています、その至って前向きな姿勢が視聴する向こう側の、自分まで明瞭に伝わって来る。
翻って地元のファミリーレストランチェーンはどうか、僭越ながらその様なアクションが、感じられない様に思えてなりません、合議制度で色々図りながら進めて行くのも結構ですが「最後はトップの決断一つなのです」、聞いてばかりでは主体性の育つ訳がありません。

決断する時間は例え僅かながらも、これに至るは相当数量の知識と経験→以後の中長期的展開予測が欠かせません。
それらがトップの自信をより一層深め、経営判断を確かなものにする。

自分もそうであるとは、申し上げませんけれども。

企業の事業運営について、こうあるべきとの確かなスタイルがあるば、掛かるコストを鑑みながら産学連携で言うところの「オープンイノベーション」で、進めるべきと言うのが自身の考えです。
自前主義でも悪くはありません、ただ(自身のこれまで)見て来た中では然るべきタイミングに外部人材を投入した方が、組織活性化スピードアップへ寄与出来る。
 

ユニクロでお馴染みのファーストリテイリングは、最大限ガバナンスを重視する、中興の祖の元でこの手法により急成長を遂げ、時価総額で世界一のアパレルデベロッパーの座が、現実味を帯びて来ました(現在は2兆円差の第2位)。

アウトラインを押さえれば即座に止血効果出せますが、やはりインラインを如何にポジティブスタンスで、創出させる術を。
 

今回のパンデミック禍は様々な教訓を、自分たちに示してくれます。
次回コラムはそのファースト・リテイリングについて、当初あまり好きでは無かった中興の祖について、最近起こった心境の変化を交え、執筆しようと思います。

どうぞお楽しみに。

 アガワ・ハイテックソリューションズ株式会社
代表取締役社長 阿川 丈生