新府内録 社長の窓

第6回 緊急特集”がまだせ” 熊本県:平成28年(2016年) 熊本地震を顧みて

平成28(2016)年4月14日21時26分・・・当日は一日の仕事を終え、ビジネス関係者と大分市内で打ち合わせを兼ねた懇談の最中に、予期せぬ地殻変動を先ず目の当たりにします。

熊本県熊本地方(熊本市周辺)を震源としたマグニチュード6.5の前震で、熊本市に隣接し阿蘇くまもと空港を有する上益城郡益城町を始めとして家屋倒壊等の甚大な被害が発生、それから28時間経過した同じ震源でマグニチュード7.3の本震が相次いで発生、両方合わせて49名の死者・1,496名の重軽傷者(大分県関係含む)を出す、九州地域では戦後初となる未曾有の大災害となってしまいました。

同時にこれら震度7を記録した国内大地震は戦後の統計が始まって以来、いわゆる東日本大震災に続いてで今回通算5回目との事です、これらから日本列島がどこに居ても大地震のリスクにさらされるある意味考えさせられる事態なのが、図らずも明白になってしまったと当方は思います。

皆様もご承知の通り、今回本当に残念なのがその被害発生の大半を現在熊本県を実質司る熊本市・阿蘇市を有した県央部で記録した事、公共施設関係の推計被害額だけでも熊本城を始めとして1,700億円以上、農林水産関係も同規模となる1,022億円以上(大分県は5億円以上)の、今年度予算3倍以上を有する多大な被害額、加えてモノづくりを端緒とした進出企業の生産施設や民間建築物らを含めると、推計でプラス40%近くの被害額かさ上げが予想されます、それらに付随して更に傘下の中小零細モノづくり企業の被害報告もなされており、国内同分野の中軸を担う自動車・半導体(光学分野も含む微細加工技術分野)等のカテゴリー、飲料メーカーの同工場らも加えた、一刻も早いサプライチェーン回復が本当に待たれるところです。

ところで余談とするには恐縮なのですけど、特に前震から丸一日過ぎた辺りで~別府市・由布市・日田市・竹田市を始めとする大分県内にも発生した本震は、地元の方々にも物理的・心理的にも大きな衝撃を与えたのは記憶にも新しいところです、大分市内で震度5弱を記録した極めて振幅の大きな揺れに多少なりとも戸惑った事でしょう。

直後のSNSではその恐怖と今後への不安を訴えるコメントが、非常に多かったのは無理もありません~当初は国内有数の温泉を有する観光地の由布市(湯布院町)や別府市で、先の連休動員数を左右しかねない風評被害を憂慮する話もあった由、現在はTV報道で見る限りその様な懸念は地元関係者の熱心なアピールにより~一部を除き、ほぼ杞憂に終わりそうです。

明治の時代から、”薩長土肥”らしく福岡県と並び九州地域全体を治めているであろう「肥後の国:熊本県」、前述の通り図らずも発生してしまった大地震は、その冠たる歴史的遺産多数に甚大な被害を齎してしまいました。

しかし、これだけの大きな物的、更には人的傷跡が出ても尚~少なくとも当方は残された熊本県内の皆様に翻って・・・今後の復興プロセスへ期待せずにはいられません!

何故か。それは熊本県人の知られざる”がまだす(せ)”気質にあると、思うからに他なりません。

九州地域で一番のがまだす気質:「質実剛健・博多商人とは一味違う芯の据わった情の深さから来る、上品な振る舞いをせず額に汗して率先垂範を行う」、少なくとも当方が知るビジネスパートナーやステークホルダーの皆様は、いずれもそれぞれ第一線で活躍している事もあり~何れもがまだす精神溢れる方々ばかりです。

隣県でもある事から一目散にお見舞いに行きたいと当初は思いましたが、このがまだす精神があるから返って自立的精神に反するのではないかと半ば勘案し、持ち得る情報ソースが揃うまで辛うじ自重していると言った具合です。

復興への道は、今スタートラインについたばかり。

時の熊本県知事がコメントした様に、歳月は掛かろうとも必ずや「創造的復興」を遂げてくれると確信しています。

がまだせ!そして一緒に「がまだそう熊本県」。

── 今回コラムに関するまとめはありません ──

 アガワ・ハイテックソリューションズ株式会社
代表取締役社長 阿川 丈生