新府内録 社長の窓

第4回 反骨精神:自分のモチベーションを支えるもの

これまで3回お送りしましたコラムで、自分自身の生い立ちを軽くですが振り返って見ました。

もし結婚して人生の伴侶や子供がいたと仮定したら、自分の父親が苦労して立ち上げた企業を(結果的ですが)易々と第三者へ引き渡す等は、余程の貯蓄がない限り絶対反対したでしょう~まして新たに起業とか到底許す訳がありません、この時点で立派にビジネス違反と言えるのは十分承知しています。

しかし自分の意志でここまで行ったのには列記とした理由があります、そう。父親から脈々と受け継がれた「反抗心、すなわち肝の据わった反骨精神」です。

もうすぐ亡くなって10年が経過する自分の父親は、目上でも言う事を聞かない親戚でも有数の自我を押し通す人物として知れ渡ってました、それは裏を返せば「自分の気持ちへ忠実に、ビジネスでも何でもやりたい様に頑として押し通す」。自分がある意味男子として最も父親を尊敬する理由です、この世にはもういないのに気持ちの中での存在感は、刻一刻と強くなって行くのが明確に分かります。

周囲の期待を一身に背負い、与えられたレール上を懸命に走る。
これはこれで立派な志です、ましては確かな地盤があれば尚の事かもしれません。

でもそれだけでは飽き足らない~わがままと言ったらそれまですが、様々なきっかけが契機になり「父親がそうであった様にもう良い子にはならないし、なれそうもない。だったら見えてくる景色も随分と違うのでは」図らずも、父親と同じ反骨精神の構造を持ってこれからの人生を、新しく展開するビジネスを通じ自分の思いを衆目のニーズと合致させて行く所存です。

ただ救いなのは父親が興した前職の企業が、形を変えながら現在も永らえていると言う事実。社長としては十二分に落第点かもしれませんが天上でさぞ喜んでいる筈です、自分にとってはこの会社を以前承継させて頂き、義理出来て良かったと胸を張れます。

亡くなった日が自分の誕生日と一緒の映画スターであったかの石原裕次郎は、一時兄や当時所属した映画会社の敷いたレールで過ごすも、自我に目覚め同じ俳優業を志しながら一方で起業を行い、自分自身の可能性を追求しました、結果的にそれが寿命を縮める事になっても市井の人々にはその生い立ちや経歴、そして破格の金額と童心に還り~崇高の志で制作した映画やテレビドラマが注目を集め、永く記憶に残る。

これらを少なくとも自分は「脈々と流れる、反骨精神の象徴」として、高い支持を受けたのであろうと思います。

大げさではなく、立ち位置は異なっても目指すところはここしかないと確信しています、実際既に5歳くらいは若返っているかな?と思ったりして・・・。

既に起業して早10ヶ月、書くのもナンですが水面下では既にビジネスが複数動いています、株式会社として利益を追求するする事は当然ですが「衆目の印象に図らずも残る企業」としての志を決して忘れずに全うする事が、「小さく生んで大きく育てる」結果に繋がって行けたらと思います。

「乾坤一擲」。この四字熟語で今回コラムを締めます。

── 今回コラムの骨子 ──

  • 餅は餅屋に任せ、自分自身でこれからのビジネスに臨んでいるし、既に挑み続けている。
  • おそらく亡父を支えたモチベーションも「反骨精神」。
  • 自分の誕生日に天上へ召されたかの映画俳優も、精神構造はそうだったに違いないと言えるかも。
 アガワ・ハイテックソリューションズ株式会社
代表取締役社長 阿川 丈生